実家便™とは?
社会的養護出身者の退所後の支援事業「実家便™」は、施設を退所し自活を始めた子どもに6月と12月の年に2回生活用品を送るものです。
施設退所者が、本当の意味で自立するまでには、時間を要します。
唯一の拠り所である児童養護施設とのつながりを持ち続けることは、子どもが再び負の連鎖を生まないための一助となるセーフティネットであり、自立への見守りになると考えています。
施設退所者と施設をつなぐ「実家便™」は、当人にとっては施設や施設職員とつながっていることの安心感を得ること、施設にとっては子どもの居場所確認とともに、私たちはあなたを気にしていますというメッセージを「モノ」と「言葉」の両方で送ることになります。
一般家庭から自活を始めた子どもに実家から送られてくる生活用品は、中身は特段のものでなくとも、自分を見守ってくれていることを思える有難いもののはずです。
施設を退所した年から5年(10回)を最長支援期間として、退所者とのつながりを切らさぬよう、「実家便™」には施設職員からのメッセージと、社会全体で見守っていることを伝える実家便の詰め込みに協力してくれる財団の会員からのメッセージを同梱いたします。