児童養護施設とは
児童養護施設とは、様々な理由で生まれた家庭で生活することが困難だと判断された子どもを養育する施設です。
児童養護施設は全国に約600施設あり、2~18歳の子ども約3万人が暮らしています。
(平成31年1月厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課)
子どもたちの主な入所理由
現在は入所理由「虐待」が一番多い
「社会的養育の推進に向けて」平成31年1月 厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課をもとに作成
児童養護施設での暮らし
児童養護施設は、どこの家庭にもある健康を考えた食事、「おはよう」「行ってきます」「ただいま」「おやすみ」のある普通の暮らしがあり、そこから学校に行き、遊びに出かけ、帰ってくるという子どもたちの家です。
塾に行く、勉強を教えてもらう、習い事をするなどの学習・生活支援もあります。
「児童養護施設から自活する子ども」の現状
児童養護施設で暮らす子どもは、社会で生活を始めることへの準備も整わない、法律的、金銭的にも乏しい後ろ盾の中、18歳という年齢に達したというだけで自活を始めます。
社会人としては未熟な18歳児が、親からの支援もなく、非正規雇用が増える中で自分の生活費を稼ぎ、自立した生活を送るのは容易ではありません。
さらに、自身の出自や成育環境に対するコンプレックスから社会になじみにくく孤立しやすい傾向があり、トラブルに巻き込まれても相談する相手もなく、生活が立ち行かなくなってしまうケースが少なくありません。
しかし、このような子どもに対する支援やアフターケアサポートは十分に行われていないのが現状です。
「もっと、もっと知ってほしい児童養護施設」 全国児童養護施設協議会 pamphlet_2021.pdf (zenyokyo.gr.jp)
施設退所直後に「まず困ったこと」
あいであるの活動
児童養護施設を退所し自活を始める子どもが直面する「孤立感・孤独感」「金銭管理」という悩みを解決するため、2つの事業を行っています。